2025年新しいコンセプト「きょうが私を美しくする」鮒鶴が紡ぐ、時を超える結婚式の価値
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皆様、こんにちは。鮒鶴京都鴨川リゾート ウェディングプランナーです。
京都・鴨川沿いに佇む登録有形文化財「鮒鶴京都鴨川リゾート」。私たちは、150年以上の歴史を持つこの場所で、おふたりの結婚式を彩るお手伝いをしています。
2024年のリニューアルを機に、「きょうが私を美しくする」という新しいコンセプトを掲げ、リブランディングに踏み切りました。
なぜ今、この変化が必要だったのか?そして、私たちがおふたりに届けたい「本物の美しさ」と、結婚式に込める「本当の意味」について、その背景と想いをお伝えします。
Contents
はじめに:京都という場所と、鮒鶴のこれまで
私たちが日々お客様をお迎えしている鮒鶴京都鴨川リゾートは、京都の鴨川沿いに佇む、築150年以上の歴史を持つ建物です。
この五層楼閣の独特な意匠は、国の登録有形文化財にも指定されており、京都の街並みに溶け込みながらも、存在感を放っています。

明治時代に料亭として創業して以来、鮒鶴はこの場所で、多くの方々の人生の節目となる大切な時間を見守ってきました。
古き良き伝統を大切に受け継ぎながらも、私たちは常に「時代の空気」を敏感に感じ取り、新しい価値を創造していくことを大切にしています。
この歴史ある場所が、移りゆく時代の中でどのような役割を果たすべきか、そしてお客様にとってどのような感動体験を提供できるのか、日々真摯に問い続けています。
なぜリブランディングが必要だったのか
近年、特に新型コロナウイルスの影響を経て、私たちの社会は大きな変革の時を迎えました。
それは、結婚式に対する人々の価値観にも深く影響を及ぼしました。「結婚式の意味」や「人とのつながり」について、これまで以上に深く見つめ直す機会となったのです。
以前は、ある程度の形式や伝統に則った結婚式が一般的でした。しかし、合理的で効率的なものが求められる社会の流れの中で、結婚式を「しない」というナシ婚の選択肢を選ぶ方が増えてきたのも事実です。

一方で、コロナ禍で人と会うことが制限された経験を経て、私たちは「人とのつながり」の尊さや、「本当にたいせつな人と、心を通わせる時間を過ごしたい」という根源的な願いを強く再認識しました。
結婚式は、単なる儀式ではなく、家族や友人との絆を深め、感謝の気持ちを伝え合う、かけがえのない時間であるという、その本質的な価値が改めて見直されています。
このような社会の変化と、お客様の心からの願いに応えるためには、私たち自身も結婚式の在り方を深く問い直し、進化していく必要があると強く感じました。
そして、もう一つ重要な要素がありました。それは、私たちが大切に守り、育んできた登録有形文化財であるこの建物が、昨年大規模なリニューアルを遂げたことです。
現代の技術と伝統美が融合し、建築としての魅力がさらに引き立ち、光と影が織りなす空間は、訪れる人々を魅了するようになりました。

この素晴らしい空間に見合う、あるいはそれ以上の感動を提供する「体験」もまた、時代に合わせて進化する必要があると考えたのです。
私たちは、鮒鶴が京都の文化をただ体験する場所ではなく、この場所から未来へと紡いでいく存在でありたいと願っています。
古き良きものを守りながらも、新しい価値を創造し、次世代へと受け継いでいく。
そんな強い使命感と、おふたりの幸せを心から願う温かい想いから、私たちは今回のリブランディングに取り組むことを決めました。
これは、単なる刷新ではなく、鮒鶴の深い歴史と未来への希望を繋ぐ、大きな一歩なのです。
新しいコンセプト「きょうが私を美しくする」について
今回のリブランディングにおいて、私たちがお客様に届けたい最も大切なメッセージとして、新しいコンセプトを掲げました。

「きょうが私を美しくする」という、優しくも深い言葉です。
この言葉には、「京」の文化を纏うことで得られる美しさと、「今日」という特別な日に感じる祝福や愛おしさによる内面的な美しさという、二つの側面からの美の追求と、その美が人生を豊かにするというメッセージが込められています。
- 「京」を纏う一日。先人の叡智を育み、紡いできた美しき文化は、あなたをもっと美しくする。
これは、京都の伝統文化、歴史、そしてそこに息づく美意識を身に纏うこと(体験すること)が、その人をより美しくするというメッセージです。
「京都の伝統文化を組み込むウエディング」として、結婚式を通して京都らしい結婚式の文化体験を提供し、文化継承へ貢献することを目指しています。
これは、「継承したいモノ・コトを今の世代のニーズにフィットする形で提供することで、文化継承の必要性を生み、京都へ地域貢献する」という「消費への意味付け」の考えに基づいています。
単に表面的な華やかさだけでなく、五感すべてに響く本質的な京都文化を組み込んだおもてなしを通じて、訪れる人々に文化的な豊かさを提供することを目指しています。
- 「今日」という特別な一日が、内面の輝きを引き出し、人生を豊かにする。
結婚式という、おふたりにとってかけがえのない特別な一日を通して、心の奥底から温かい光が溢れ出すように、本来持つ内面の輝きが引き出されること。
喜びや感謝の気持ち、そして未来への希望といったポジティブな感情が、自然と笑顔となり、ゲストをもてなす所作の一つひとつに、優雅で洗練された美しさとなって宿っていくこと。
そんな「本物の美しさ」を、おふたりに心ゆくまで感じていただきたいと願っています。
私たちがお客様に心から感じていただきたい「美しさ」への深い想いが込められています。
それは、ヘアメイクやドレスで装う表面的な美しさだけを指しているのではありません。
もちろん、花嫁様が一番輝く外見の美しさも大切にしますが、それ以上に、私たちは内面から溢れ出す輝きにこそ、真の美しさがあると考えています。

結婚式という、おふたりにとってかけがえのない特別な一日を通して、心の奥底から温かい光が溢れ出すように、本来持つ内面の輝きが引き出されること。
喜びや感謝の気持ち、そして未来への希望といったポジティブな感情が、自然と笑顔となり、ゲストをもてなす所作の一つひとつに、優雅で洗練された美しさとなって宿っていくこと。
そんな「本物の美しさ」を、おふたりに心ゆくまで感じていただきたいと願っています。
この一日は、おふたりにとっての新しい人生の始まりであり、これまでの人生を振り返り、未来を描く大切な節目です。
この特別な時間の中で育まれた美しさ、深まった絆、そして得られた自信が、おふたりの未来を、さらに豊かで輝かしいものにするかけがえのない糧となってほしい。
「きょうが私を美しくする」は、そんな温かく、深く、そしておふたりの未来を心から見据えたメッセージなのです。
私たちは、このコンセプトが、おふたりにとって一生の宝物となるような、深い感動と意味に満ちた一日を創り出すことをお約束します。
“美しさ”の定義を変える。内面と所作から生まれる輝き
「美しさ」とは何か。この問いは、リブランディングを進める上で、私たち鮒鶴のチームが、心と魂を込めて深く掘り下げてきた根源的なテーマです。
単なる視覚的な魅力を超え、心の奥底から湧き上がるような美しさとは何か。
その答えを求めていたある時、京都の伝統工芸である組紐職人さんとお話をする機会がありました。

職人さんは、一本一本の細い絹糸が、熟練の技によって絡み合い、結びつくことで、繊細でありながらも驚くほど強靭で、そして何よりも美しい組紐が生まれる過程を、愛情と誇りを持って教えてくださいました。
そして、その製作過程の中で、私たちに深く響く言葉を仰いました。
「良いものを作るには、作り手自身の内面が整っていることが大切なんです。
心を込めて丁寧に作ったものは、その所作の一つひとつにも自然と美しさが宿る。
だから、私たちが作った品を手にした人も、大切に、そして優しく扱ってくれる。その“心”が、人の所作をさらに美しくするんですよ。」
この職人さんの温かくも示唆に富んだ言葉は、私たちに大きな気づきを与えてくれました。
それは、単に着飾るだけではない、内側から優しく滲み出る美しさ、そして日本の伝統文化が育んできた丁寧な所作の美しさに改めて光を当てるものでした。

日本の伝統文化は、単なる形や様式、あるいは歴史的な遺産ではありません。その根底には、人を想う精神性や、一つひとつの所作に込められた心があります。
それは、日々の暮らしの中で「人」を磨き、内面の輝きを優しく引き出す力を持っています。
結婚式という特別な時間を通して、そのような文化が人を変える、温かくかけがえのない瞬間を、おふたりに心ゆくまで体験していただきたいと強く思うようになりました。
それは、おふたりだけでなく、ご列席のゲストの皆様にも伝播し、会場全体が優しさと品格に満たされるような、そんな美しい光景を私たちは描いています。

今回の背景をお読みいただき、鮒鶴の新しい挑戦と、結婚式への温かい想いが少しでも皆様の心に伝わりましたでしょうか?
私たちは、この場所が、おふたりにとって内面から輝くことで、真におふたりらしい一日となり、ご列席の皆様にとっても心に残る文化を紡ぐ舞台となることを心から願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました!